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雪を蹴り、キッカーから空へ飛び出していた19歳。回転の一瞬にすべてを懸け、着地の衝撃すら快感に変えていた。プロスノーボーダーとして見ていた景色は、白く広く、どこまでも自由だった。
だがいつしか、その視線は画面の中へと移り変わる。指先ひとつで世界が広がるゲームに魅せられ、気づけばデバイスを集める日々。わずかな重さや反応速度にこだわり、自分だけの最適を探し続けている。
ボードを置いた代わりに握ったのはマウスとキーボード。キッカーに向かうあの助走の集中力は、今も変わらずここにある。ランクを一つ上げるたびに感じる高揚は、空を舞っていたあの瞬間とどこか似ている。
形は変わっても、追い求めるものは同じ。昨日よりも少し上へ。限界の先へ。そうして今日もまた、自分の記録を塗り替えていく。
—あたおかろう